生まれ変わったら理系になりたい?
雨が続いていますね。
今日は研究室のお仕事のことを話したいと思います。
私は週に3日、研究室で働いています。
私が所属しているのは企業の研究室ではなく、国公立大学大学院のとある研究室です。
研究室では事務的な仕事と実験の仕事があります。
もちろん実験の仕事が主になります。
仕事のプロジェクトは秘密ですが、触れても問題ない内容を紹介したいと思います。
研究のジャンルは基礎研究で、脳や神経の再生医療分野です。
2012年から志願して、無給で修行していましたが、今では給料を頂ける技術員(テクニシャン)というポジションにいます。
実験で使用する試薬の調整、DNAの作製、mouseの遺伝子型判定、タンパク質の精製、細胞培養、PCR、リアルタイムPCR、、、実験は多岐に渡ります。
これに加え、在庫管理、消耗品の補充、学生の指導があります。
今のように給料が頂ける実験技術を身につけることができたのは、元直属の上司Y氏の指導のお陰です。
Y氏はご多忙にも関わらず、実験指導や基礎知識を惜しみなく教えてくださりました。
指導はいわゆる昭和方式で、何度か涙してしまったこともあります。
基本、自らアクションを起こさなければ与えないという教育方針でした。
今でも、立ちはだかる最大の壁は計算です。
実は私は計算が大の苦手です。
小学校時代につまづいてから、ずっと苦手です。
数字に対する苦手意識はなくなることは無いと思います。
実験では濃度計算がつきものです。
ナノグラム、マイクログラム等の小さな数字を相手にするので、計算が間違っていると実験に支障をきたします。
共用試薬の調整の計算で過ちを起こすと、皆さんに迷惑がかかってしまいます。
そのため、この仕事を続けるには正確なプロセスで計算をするしか道は無いのです。
しかしながら、高校生の時に全く理解できなかったモル濃度計算も本日はクリアすることができました。
人間は進化することができると思えました。
生まれ変わったら理系になりたい。と思っていた私。
いつでも生まれ変わるチャンスはあって、それは自ら獲得していくものなんだろうな。
計算が苦手な私も電卓とエクセルがあれば、ある程度の計算ができるようになってきた今日。